2014年10月24日金曜日

心に残る外道たち(その肆)

先週に引き続いて「外道」のお話です。
※ 外道・・・釣りで、目的と違った魚が釣れたとき、その魚のこと

1.何時・・・・・・昨年の12月

2.何処で・・・・・愛媛県由良半島の「沖釣り」という磯での釣りで

3.誰が・・・・・・当然、小生が

4.何を、どうした
この時季の磯の上物釣り、グレ釣りで思いもよらぬ外道を確認しました。

5.どのようにして
寒風吹きすさぶ磯の上、「磯の掃除人」と呼ばれる小生は今日も快調です。
昼頃までには5~6枚の口太グレをゲットし、鼻歌混じりの「ぜっこうちょぅ~~~~」 状態であります。

同行の釣り人にはよお釣らんのかぁ~?針は付けとんかのぉ~~~?」なぞと大口を叩いておりました。







←こんな雰囲気で↑こんな獲物を狙っていました


そんな中、潮目に吸い込まれた小生のウキが確実な魚信を捉えると同時に愛竿が弧を描きます。
ごく当たり前のように、小生は華麗なテクニックでお魚を取り込みにかかります。
何時ものように玉網を手にし、流れるような動作で魚を誘導しようとした時、その尻尾の先に何か怪しげな物体がクネクネと付いてきているのです。

「なんかのぉ~~~?」
「ギャ~~~~~オ~~~ッ」
「なんじゃ~~~~~」
小生は長いクネクネとしたものは好きになれません・・・ウナギとアナゴを除いてですが。
ところが、小生は瞬間的な本能のまま玉網を差し出しており、その獲物は玉網の中にグレと一緒に納まったのです。
納まっちゃったのです。

「うぉ~~~~~、うぉ~~~~~」
おえんがなぁ~~~(方言)」





ウツボ(Gymnothorax kidako)ウナギ目ウツボ亜目ウツボ科
全てが温暖な地域の浅海に生息し、特にサンゴ礁に生息する種類が多い。食性は肉食性で、魚類・甲殻類・などの小動物を大きな口で捕食する。特にタコ類にとっては有力な天敵の一つとなっている。自分より大きな敵が近づいた時は大きな口を開けて威嚇し、それでも敵が去らない場合は咬みつく。
厚い皮と小骨があって調理に手間がかかるが、白身で美味とされている。ハモと同様に骨切りを行うことが多い。日本では、湯引き、たたき、干物、蒲焼、煮魚、鍋料理、天ぷら、佃煮などで食用にする。
(Wikipedia より抜粋)



小生は蛇が大嫌いです。
そう、たいへん良く似ているのです。

玉網を再度海に突っ込み、そして揺するとウツボは逃げました。さほど大きくも無くウナギの大物程度でした。
驚くべきは、自然界の弱肉強食の有様です。
とても口に入る大きさでない40cm近い獲物を襲うのですから。


6.どうなった(何を学んだ)
私自身、この出来事は弱肉強食のなせる仕業と思っていました。ところが、ウツボの習性を調べたところ「自分より大きな敵が近づいた時は大きな口を開けて威嚇し、それでも敵が去らない場合は咬みつくとあります。
納得したような、しないような、新たな発見でありました。

どうでもええことですが。