2020年5月29日金曜日

今年の夢

今年はこの「つぶやき」のおかげで1カ月前から準備が出来ました
心も 体も 道具も
(Heart & Body & Tackle)

心はイメージトレーニング十分 夢の中にさえ出てきます
体力はジムトレとプールで一年間鍛えに鍛え
道具は剥げるほど磨きあげました

残すところ中二日 来週(6月1日)は解禁日です
今年はどんなドラマが待っているのか
何年経ってもワクワクドキドキ
忘れ物なきよう頑張ります
腕も忘れないように
ですね
初期の鮎


終盤の大鮎

今年もぜひ 尺鮎をと願っています


自分の中で
尺鮎とは
長さが30.3㎝以上 そして 重さが300g以上です

コロナウイルスなんぞにゃあ まきゃあしませんぞ

ということで、61日の解禁日にはある河川に馳せ参じる予定としておりましたが、新型コロナによる「緊急事態」が解除されたとはいえ地元の方々には迷惑はかけられません。なので

・解禁日(お祭り騒ぎ)は人が多く、込み合うので行かない
・グループでの釣行はしない
・挨拶は丁寧に気配りを、そして川を汚さない


「三無」の実践をする必要があると考えています 押忍

長いお付き合いありがとうございました

2020年5月22日金曜日

竿

鮎竿の平均的な長さは9.0mと非常に長い
竿が短いと釣り人が鮎に近づくこととなり魚が逃げてしまうからです
昔は継ぎの竹竿8.0mで 1kg以上だったと聞いています
その後グラスロッドになり今はカーボンロッドです
9.0mで200gを切るような軽さです
技術の進歩は鮎にとっては
災難でしょう(笑)

たかだか鮎釣り
標準的な万能竿9.0mの1本
これで十分のはずですが さにあらず
この釣りにどっぷりと首まで浸かってしまうと
魚の大きさと河川の規模によって竿が異なってしまうのです
そうです 標準的な竿では尺鮎は獲れません
逆に尺鮎用の竿ではチビは獲れません

左2本・・・・初期22㎝迄 8.0mと9.5m
中央2本・・・中~盛期25~27㎝迄 9.5mと10.0m
右2本・・・・終盤尺狙い 10mと11m

入門するには高い敷居ですね
「道楽」と云う人も居ます

次回は最終回で 夢 を語らせていただきます

2020年5月15日金曜日

備品

めんどうくさいのですが
鮎釣りには色んな備品が必要
1個ずつあればことは終わるのですが
なかなか私のこだわりが許しませんでした
どの品も自分の歴史を感じる思いのこもった品々です

玉網
鮎は玉網で掬い取ります
当然 囮鮎と掛かり鮎の2匹を同時に掬います
浅場引き抜き用
これは中期までの中型鮎用で主に引き抜きに使います
実用性は釣り具メーカー作の物です
愛着十分なのは断然
天然木です
立ち込み深場用
これは大型狙いで川の中に立ち込んだ時に水流の影響を少なくするため
水に浮く木製 と 網目が大きいメーカー作
愛着十分なのは断然
天然木です
左2本は浅場引き抜き用 右2本は立ち込み深場用

曳船
鮎を活かしおくための容器です
腰のベルトに結んでおき自分の下流側で浮かせています
そして 玉網で掬った2匹の鮎のうち囮の鮎を投入し活かしておきます
(当然もう一匹の掛かり鮎は次の魚を掛ける囮として一働きしてもらいます)
標準タイプ
これは内容量6.5ℓで20㎝級だと10匹は入ります
機能的で使いやすい大きさです
(色違いで気分転換)
大鮎用
これは内容量9ℓで尺鮎が何本も入ります
ただ大きくて水流による腰の負担が大きいのと 大きすぎて強欲そう
ちと恥ずかしいのであります
左2個は標準タイプ 右は大鮎用

囮缶
曳船の中の鮎が一杯になると鮎を移しておくための容器です
真鍮製手作りの使い古したボロボロ
数十年来使用で愛着たっぷり

左は中・小型用  右は大型用

クーラー
猛暑の時期
私の体も魚も鮮度確保が命

 左は汎用クーラー(飲み物用 ビール食料保管用)
 右は真空クーラー(鮎の保存用 性能はピカイチ)

車も私にとっては備品
河原を走るための四駆 長距離運転 就寝可能
ということで
SUV車を乗り継いでいます

次の日の活力のため 睡眠が一番

次回は竿です

2020年5月8日金曜日

いでたち

鮎釣りは6月初旬に始まり 9月下旬で終わります
ほんのひと時の楽しみが鮎師を狂わせるのです
ただこの時期水温は大きく変化します
いでたちも大きく変化するのです

6月(初期)
6月初旬の水温は16~20℃です
長時間川に浸かっていると全身が震えて寒くて耐えられません
身体にも良くありません 神経痛も心配です
おのずと保温が大切となります
ドライタイツ5㎜です

7月(中期)~8月(盛期)
7月に入ると水温も上昇し20~25℃です
程よい水温で魚の活性も高くなり 釣りも大変面白い時期となります
寒くもなく 暑くもなく 標準的ないでたちとなります
タイツは3.0㎜です
8月に入ると猛暑日が続き水温も高い所では30℃となります
魚は土用隠れとなり昼間の活性は落ち 朝夕に追いがたつようになります
釣り人は地上の暑さから逃れ
どっぷりと水に浸かりっぱなしです
 非常に快適  極楽 極楽  です
タイツは1.5㎜です

9月(終盤)
この時期となると水温は下がり涼しさを感じ始めます
魚も産卵のために川を下り始め群れを作り釣り難くなります
がその中に獰猛な尺鮎が縄張りを持ち周りの鮎を蹴散らかしています
釣り人は激流に流されても決して死なないよう万全の装束で戦いを挑みます
ウエットスーツとスパイク付きの足袋
「どりゃ~~~~~~~~~~」
装束にも気合が入ります
勿論 狙いは尺です

左から 6月(初期) 7~8月(盛期) 9月(終盤)


次回は備品です


2020年5月1日金曜日

鮎釣りの魅力

2年ぶりの「スタッフのつぶやき」の順番です。コロナウイルスに振り回され、私達も謹慎生活を送っており これからの事が全く見えません。
せめてこの「スタッフのつぶやき」では少しでも自分に明るい希望をと思い、半年以上も待ちに待っている鮎の友釣りについて「私の思い」を綴らせていただきます。


1.鮎釣りの魅力
ということで私の釣りの中でも大好きで
キャリアだけは長い(かれこれ数十年)鮎の友釣りとしました
ましてや来月からは半年以上も待ちに待った 解禁なのであります
そりゃこの釣りを書かずして
何を書く
「釣りキチ三平」矢口高雄レフグラフファインより


鮎の友釣りの魅力

ゲーム性が高い
友釣りとは縄張りを持つ鮎の習性を利用して 囮鮎で喧嘩を仕掛け
狙った鮎を引っ掛ける釣りです
けっして口に針を掛けて釣る釣りではありません
先人たちの多くの経験から生み出された
悪魔の遊戯なのであります

魚が綺麗で美味い
「おらの川の鮎が一番美味い」
どの河川に行っても地元の方が言われます
皆さん故郷への愛着と自信が溢れに溢れていますね
冷たくて綺麗な水で 大水の後の新苔をたっぷりと食んだ
香り高き太っとい鮎が
一番です

引きが強い
6月ではたかだか20㎝
7月に入るとぷくぷくと太った24㎝
8月に入ると皮も少し硬くなり精悍となった28㎝
9月では精悍さを増して 一回り太くなった尺鮎 30.3㎝

9月の尺鮎との勝負ともなると
糸が切れるか  竿が折れるか  人が流されるか
男のガチンコ勝負となります
格闘技です



ここで引きの強さを力学的に説明します(興味の無い方はパス)

【ケース1 鮎釣り】
 竿の長さ…10m
 魚の大きさは30.3㎝…300g×2匹(囮含)=600g×水流係数1.5=900g=0.9kg
 作用力M(モーメント)=長さ×作用力=10m×0.9㎏ =9kg・m

【ケース2 ジギングでのヒラマサ釣り】
 竿の長さ…2m
 魚の大きさ…80㎝(4kg)
 作用力M(モーメント)=長さ×作用力=2m×4㎏=8㎏・m

そうなのです
鮎の引き力(9kg・m)>ヒラマサの引き力(8㎏・m)
数値的検証でも鮎釣りの方が引っ張る力が大きいのであります
体感としては二倍強いと思っています
たかだか30㎝程のお魚ですが
本当に良く引くのです

次回は装束(いでたち)を語ります