2015年5月29日金曜日

エンジンオイルの交換時期

さて、今回で私の担当は最後ですが5回目ともなると本気でネタに困りますね。
仕方がないので書きやすい車ネタで行かせてもらいます。
軽自動車の話でも多少触れましたがエンジンオイルの話でも。

車のエンジンオイルの交換時期に付いて、個人的に聞いたことがあるパターンは下記のような感じです。

  • 走行距離3000km毎に交換
  • 走行距離5000km毎に交換
  • 3ヶ月に1回交換
  • 1年に1回交換
  • 交換しない

自動車整備やってるところやカー用品店でオイル交換すると交換時期の目安として走行3000kmを提示されるケースが多いので、上2つくらいが一般的な目安じゃないかと思います。

3ヶ月で交換するというタイプの人は2種類いて、ディーラーとの付き合いがあるから距離と無関係に定期点検で交換してるという人と、走行距離がかなり伸びているのはわかってるけど一定距離を超える都度交換する隙がないから3ヶ月に1回は交換しているという人です。

1年に1回って人は、月に数回しか車を使わず「正月に遠方へ帰省する前には交換してる。それ以外は知らん。」というタイプです。

そして「交換しない」って人は「オイル交換?車検で交換してくれるじゃん?」と言い放った豪の者です。
一人暮らしの兄ちゃんなので家族が交換してる可能性も無し。通勤にも使ってて毎日乗ってるその車(中古で買ったアルト)は自分が把握しているだけでも3~4年間普通に走ってました。

というわけでエンジンオイルの交換時期については諸説あるわけですが、個人的には「劣化したら交換」です。潤滑性能はエンジンの吹け方で分かるから「こりゃダメかな」っていう自分の感覚で交換してます。
走行距離を確認すると大体2500kmから4000kmくらいですが、変なオイルを使ったり、山を走る頻度が高いと1000kmくらいでダメな時もあります。
エンジンオイルの劣化は走行距離にはあまり関係がなく「どれだけエンジンを回したか」と「オイルの性能」で決まるからだろうな~と個人的には思ってます。
無論、同じような乗り方をして同じオイルを交換していれば同じ距離で劣化するので、走行距離は目安としては十分です。上記の通り自分の感覚でも3000km近辺で劣化を感じているので、3000km交換は実態とも整合しています。エンジンを回さない運転を心掛けているエコ運転な人なら5000km交換でも十分なのかもしれません。


「オイルの質は関係ない。安いオイルでもマメに変える方がエンジンにいい」という話もたまに聞きますが、経験上、質の悪いオイルは入れた瞬間から潤滑性能が低いので、悪いものを何度入れ替えても良いことにはならないような気がします。

潤滑性能が「劣化した高性能オイル > 新品の格安オイル」ということはままあることで、お店が推してくる謎の外国製オイル(某隣国製)に交換したら交換前より調子が悪くなった事も。(勉強代と諦めて、すぐにまともなオイルに交換しました)
可能ならMobilとかCastrolとかのメジャーどころを入れたほうが良いと思います。 
RedlineとかNutec、Castrolでも2000円/Lクラスを使うとまた違った世界が見えてきますが、それはもう趣味の領域なのでオススメはしません。でもターボ仕様の車に乗ってるなら1回くらいは良いオイルを試すのも面白いと思います。普通のオイルに戻れなくなっても知りませんが(笑)


そんなこんなで個人的にはこだわりがあったりするエンジンオイルですが、2年おきの車検でしか交換しなくても壊れなかったという例(全く保証もオススメも出来ませんけど)もあって実際にはかなりの安全マージンがあるような感触なので、自分が思ったタイミングで好きに交換すればいいんじゃないかと思います。


でも大事に乗りたい車ならやっぱり3000km交換でしょうか。




2015年5月22日金曜日

つうふう!

人類を含むヒト上科に分類される生物は、多くの哺乳類が有しているウリカーゼなる酵素を失っており、体内で尿酸を分解する能力を持っていません。
一方、DNA合成の過程で体内では多量の尿酸が生産されますので、これを分解出来ない人類は尿として排出しなければなりません。
尿酸はプリン体やアルコールの摂取によって生成される量が更に増加するので、それら物質を大量に取ると尿としての排出が追いつかず、血中に多くの尿酸が残留する状態になってしまいます。

これが高尿酸血症・・・いわゆる痛風でございます。
調べてみると人間特有の病気&飽食な環境じゃないとほとんど発症しないってことで、ヒトの業みたいなのを感じるシステムですね(笑)


当社のメンバーは酒飲みが多いということもありまして、この痛風持ちが・・・え~と・・・把握しているだけで4人、自分を加えて5人いるということになります。

血中尿酸値は体内の水分量が低下すると相対的に上がってしまうという面もあるので、酒飲みの他、ストイックな食生活で体を絞っているアスリートも発症してしまう事例があるようで、当社の某部長はこのタイプだそうです(本人談)

かくいう自分も痛風持ちなわけですが、この病気は発作で「関節が腫れる」というのが起きなければ身体的な問題は特にありません。
そして発作は尿酸値が高くなった時にだけ出るので、生活習慣の問題で発症した自分みたいなタイプは無駄な飲み食いをしなければ基本的に何も起きないということになります。

実際のところ、振り返れば「俺の生活習慣ヤバい!」って自覚もあったので痛風になっていろいろ改善されたところもあり、もっと重篤な生活習慣病に移行する前に体が警告してくれたという感じで「このタイミングで痛風になって良かった!」とか思ってます。

いや、本当に。




2015年5月15日金曜日

デジタル写真の現像

毎度、車の話ばっかになりがちなので今回はデジタルカメラの話でも書こうかと思います。


デジタルカメラの利点の一つに現像作業が要らないということがあります。
撮った瞬間に絵を確認出来て、パソコンで印刷したら写真の出来上がりです。
にも関わらず、世の中には現像ソフトという「デジタルカメラの写真を現像する物」が売られています。

これが何かを理解するにはデジタルカメラの仕組みをある程度理解する必用がありますが・・・細かく話せば長いので簡単に。

デジタルカメラの中には光の強弱を電気信号に変えるセンサーという物が入っています。
このセンサーは「赤っぽい光はこんな感じ」「緑の光はこんな感じ」「青っぽいのはこんな感じ」という風に、3色の光の強弱を個別に判断してカメラに伝えます
これを受け取ったカメラは「3色混ぜたらこんな感じかな?」という絵を頑張って作り出して液晶に表示します。

その「3色混ぜたらこんな感じかな?」をやっているのが現像ソフトというものです。デジタルカメラの中にも居ますし、携帯電話の中にもこれがいるから撮った写真を見ることが出来るのです。

昔のフィルム写真は直接光に反応する薬品がフィルムに塗られていまして、レンズを通した光がそのまま絵になるという仕組みなのですが、デジタル写真は「現像ソフト」というものが「おそらくこんな感じ」という判断で創りだした絵である、ということになります。
ここ最近の流れとして「おそらくこんな感じ」というところから踏み込んで「あなたが欲しい写真ってこんなのでしょ?」という写真を作り出すものまで出てきています。


さて、この「現像ソフト」ですが、当たり前ですけどその時点の技術の恩恵を物凄く受けるものです。
10年前のデジカメと今のデジカメを比べて「最近のデジカメは綺麗に写るよな!」なんて感じる事があるかもしれませんが、それは現像ソフトの性能に依るところがかなり大きいのです。

カメラに内蔵している現像ソフトは技術の進化で陳腐化していくわけですが、これをカメラに任せず常に最新の技術を使って写真を作るための商品が、市販されている「現像ソフト」というものです。
少し良いカメラになると「RAW撮影」という機能がついていまして、これを使うと赤/青/緑のセンサー情報をそのまま記録して、カメラの古い現像ソフトに頼らず最新の技術で写真を作る事が出来るのです。


さて、前置きが長くなっていますが。
最近(といっても去年ですが)DxO OpticsProなる現像ソフトを購入しまして、今のところこれを愛用しています。
市販されている多くのカメラ及び交換用レンズの情報を持っていて、そのカメラ+レンズの組み合わせに特有の歪みを自動補正してくれるというスグレモノなんですが、更には歪み補正を通り越して光学フィルターのような効果を上乗せしたり、ゴッツい演算処理をすることで白飛びをナチュラルに補完して無かった事にしてくれたり、高感度撮影の無茶苦茶なノイズを無かったことにしてくれたり、とても便利な機能が充実していて失敗写真と思って放置してた過去の写真がいい感じに復活するなんてこともままあります。

便利だな~と思う反面「こんな事ばかりしてるからフィルム時代から写真やってた人のように腕が上がらないんだよな~」と痛感する今日このごろなのです。




2015年5月8日金曜日

軽自動車考

最近、兄が車を乗り換えました。
バブル時代にスキー場へ繰り出すために買った走行20万キロを超える年代物のパジェロが遂に限界に来たそうで、スズキのハスラーっていう軽自動車を購入。週末になる度に内装やら外装やら楽しそうに弄ってます。

大型四駆から軽SUV(?)への乗り換えでは不満もあるかと思いましたが、意外に不満は無いそうで、特に燃費には満足しているようです。比較対象がパジェロだと当然といえば当然ですが。

ネタに困っている事もあり、兄に話した軽自動車の注意点みたいな話でも書いてみようかと思います。


■ エンジンオイルは普通車以上にマメに換えよう
軽自動車は普通自動車に比べて概ね半分以下の排気量のエンジンが搭載されています。
排気量はザックリ言えばガソリンを燃やす容器の容量で、容器が大きいほど多くのガソリンを燃やすことが出来る分、力が出せるというイメージです。

軽自動車の排気量は660cc。小さい缶コーヒーで3つ分くらい。
一方、普通自動車の多くは1000ccから2000ccくらいです。ペットボトルくらいのイメージでしょうか。

単純に考えれば容積の比率がガソリンの消費量の比率になって「軽自動車って圧倒的に燃費がいい!」という話になるはずですが、実際にはそれほどの差はありません。
その理由が回転数です。

「同じ時間に何回ガソリンを燃やしたか」という比較をした場合、普通車に比べて軽自動車はより多くの回数ガソリンを燃やしているのです。
それによって最近の軽自動車は高速道路でも余裕で100km/hの走行が出来るようになり、結果として燃費も普通車と大差無くなっています。
普通車でもスポーツカーの類は回転数を増やして力を出すように作ってありますが、それを小さくしたような物が軽自動車のエンジンという事になります。
ジムニーを例に分かる人に分かる書き方をすれば、常用回転数は3000rpmから5000rpm、レブリミットは7500rpm。ちょっと踏み込めば6000rpmくらいまで軽く回ります。車種による味付けの差はありますが、アルトもワゴンRも同じエンジンです。

よって一般的な普通車に比べてエンジンの動作回数が多くなりますので、日頃のメンテナンス(オイル交換やオイル量の確認)には気を使う必要があります。出来るだけ良いオイルをこまめに交換することをお勧めします。
「パワーが無いから」 「軽だから」という理由でこの辺のメンテを怠るのは発想として逆なのです。

頻度を変える必要はないと思いますが、例えば「走行5000km超えたからオイル交換」というやり方を「走行5000kmになる前にオイル交換」という意識に変えるといい感じじゃないでしょうか。



■ 良いタイヤを履かせよう
軽自動車のタイヤは寸法が小さく幅が狭い物が使われています。
車体的にそれで十分ということで設計されているわけですが、車体の大型化が進む一方で燃費競争の激化もあってか重量&走行性能に比してタイヤの性能が軽視されているような印象を私は持っています。

そこで、タイヤの規格を変えるわけには行かないので良いタイヤを選ぶことをお勧めします。
前にこのコラムでも書きましたが、安いタイヤ(主にアジア圏の外国製)は有名メーカーの半値くらいで売ってたりしますけど、基本的に国産の物よりグリップが悪く、雨の日などの信頼性に欠けます。ましてや軽のタイヤは小さくて元値が安いですから、ここでケチっても良いことがありません。
国産の性能のいいタイヤ(エコとかそういう性能は無視して雨の日のグリップが良いもの)を選びましょう。



■ 軽自動車の中古は覚悟が必用
最初の項目で触れた通り、軽自動車は普通車に比べてより多くエンジンを回す構造です。
これは中古での購入を検討する場合、同じ走行距離の普通車に比してより多くのダメージがあると言うことになります。加えて、軽自動車を理由にまともにメンテしない人も結構居ます。

ましてや今の市場では維持費の安い軽自動車の人気は高く、新車との値段比較では下手すると8掛け程度の値段だったりします。

エンジントラブルのリスクを考えれば新車(ないしは登録済み&走行なしの新古車)を買う方が安くつく結果になる場合も多いんじゃないでしょうか。

ちなみに・・・前回も書いたように私個人は20年落ちのジムニーを欲しがっていますが、トラブった場合はリビルトのエンジンに入れ替える覚悟です。
趣味の人は止めませんけど、生活の道具としての購入は新車をお勧めします。




2015年5月1日金曜日

維持費全体から考えると微々たるものなんですけどね

5月。行楽にはとてもよい気候になって来ますね。
職場や学校での新しい人間関係も出来てきた頃合いで、ゴールデンウィークもあり遠くへ出かけたりしたくなるこの時期。

・・・自動車税の納付がやってきます。

長年、軽自動車のジムニーに乗り続けていましたが、今は2Lの普通車。自動車税は約5倍!
四駆だけど足が短い車なんでダートやガレ場に入るにも躊躇するし、ぼちぼちジムニーに戻りたいな~なんて思っているわけですが。

軽自動車&バイクは増税の流れで、早速2015年4月から軽自動車税が7,200円から10,800円に増えました。
が、これは2015年4月以降に登録した物から適用されますので、現時点で影響を受ける人は少ないかと思います。

問題は2016年4月から適用される「登録から13年経過した軽自動車」の増税。7,200円から12,900円になります。
元が安いんだからそれくらい払えよといった意見もあろうかと思いますが、物を大事に使うとバツを受けるかの如き施策はいかがなものかと個人的に思うわけであります。

何はともあれ、平成元年より前に製造されていた古いジムニーが大好きな自分には手痛い仕打ち。
まったくとんでもない時代に・・・いや、まてよ。

この状況は古い軽自動車の価値が相対的に下がる流れ。手放す人も増えるでしょう。
古くて質の良い中古が市場に流れる状況で値段も安くなるなら税金とかどうでもよくなるかも。
10年落ち走行10万超えでも物が良ければ50万円を下らない中古ジムニー市場にもおそらく影響は出るはず。

中古車屋を巡るのが楽しくなりそうな予感!