岡山に住んで10年以上になりますが、初めて最上稲荷に参拝してきました。最上稲荷は日本三大稲荷に数えられる場所で、高速道路からでも大きな鳥居が見えます。
本殿は大鳥居から歩いていけると思っていましたが実際には車で4分程度の距離にあり、少し移動が必要でした。
大鳥居から移動し、レトロな参道を歩いていくと、仁王門が見えてきます。
最上稲荷には御本殿だけでなく、旧本殿や様々なご利益がある七十七末社があることを知り、参拝して回ることにしました。
ふと案内板を見ると、山の上に奥の院があることを知り、せっかく来たのだから奥の院も参拝して帰ることにしました。
案内板を見る限りすぐ行けるだろうと、このときは安易に考えていました。
奥の院への道中にはたくさんの鳥居や祠が点在していたほか、八畳岩などがあります。
案内看板を見ながら、最初は楽しく登っていました。
しかし、登っていくうちに階段もなくなり、道は息が切れるほどの急坂になってきました。
ここまでガチの登山をするつもりがなかったので、ラフな服装で足元はつっかけ…
すれ違う人は登山客やトレッキングに変わってき、段々と奥の院を目指したことを後悔してきました。
しかしなんとかモチベーションを保ち1時間ほどで奥の院へ到着ししました。
そこで衝撃の真実を知ることになります。
実は奥の院は山を迂回して車で来ることが出来るのでした。
車で来ればよかったと後悔しましたが歩いてきたものは仕方が有りません。
天気はこれから雨が降る予報になっていましたので、お参りをして足早に下山を開始しました。
雨が降る前に下山しようとしましたが、行きには気づかなかった「龍泉寺参道」の案内看板が有りました。
幸い来たときとルートは違うが下山方向、龍泉寺まで行けば平坦な道を歩いて帰られるだろうと参拝して帰ることにしました。
看板に従い歩くがなかなかつきません道を間違えたかと不安になりましたが、1時間ほど歩いたところで龍王池という八大龍王を祀っている場所が見えてきました。
久しぶりに人工物が有り道を間違っていなかったことに安堵しました。
龍王池からしばらく歩くとようやく龍泉寺が見えてきました。
龍泉寺をお参りし、干支をなでさあ帰るかと地図を確認すると、また愕然としました。
龍泉寺は最上稲荷の山を超えた反対側でした。
山を迂回するか、来た道を変えるかどちらにしてもまた1時間程度歩く必要があります。
知らない道を歩くのは不安がありましたので来た道を帰ることにしました。
再び山を登り最上稲荷を目指しました。行きと違い人と全く出会いません、予報通り雨も降ってきました。
ただ黙々と歩き続ける。
行き以上の時間をかけようやく最上稲荷の本殿が見えてきたときは。「やっと人里だ。帰ってこられた。」と安堵しました。
軽い気持ちで奥の院へお参りに向かって本格的に登山をすることになるとは思いませんでした。無事帰ってこられたことに足取り軽く、帰りの参道で名物の柚子煎餅を購入し帰りました。