2011年7月15日金曜日

趣味と価値観

隣の席のM君とたまに話すネタですが、人の趣味による価値観というものは余人に知る術なく測り難いものです。


例えば手元に10万円あったとしましょう。生活費その他とは切り離して考えていい、本当に何に使ってもいいという10万円です。

あなたなら何に使いますか?


私なら車用の工具やら油脂類/タイヤ、一眼レフ用のレンズ、といったところに使うと思います。
前述のM君であれば、手を出してない新しいジャンルの釣りに特化した釣り道具、又は日頃から行きたがっている長崎県の男女群島まで釣りに出かける算段でも始める事でしょう。
他にイメージしやすいところで当社のメンバーを思い浮かべると、K部長なら最新ガジェットの購入、K君はバイクの装備追加、T部長なら南の方へダイビングに行く算段、といった感じでしょうか。


それらを手にした本人の満足度は非常に高い一方で、他の人が手にした物を見ての感想は「なんでそんな事に10万円も使っちゃうの?」となるであろうというところがこの話のポイント。

普遍的な価値というのも世の中にはあるのでしょうが、結局のところ物事にどういう価値があるのか決めるのは自分自身の心。己の感じる価値は己にしかわからないものです。


ところが楽しみを知ってしまうとそれを人と共有したいと考えるのも人情。ついつい自分本位で自分の趣味について語ってしまうわけです。

私がM君の釣り道具ウンチクにウンザリしている一方、M君は私が熱く語る車の話にはウンザリしていると思われます。



で、この話の結論。

・人の趣味が理解出来ないからといって悪し様に言うのは良くない。自分の趣味も他人から見たら同じようなものだから。

・自分の感じる楽しさが誰にでも理解できると思ってはいけない。趣味について語るときは相手の反応をよく観察しよう


主に自戒を込めた話でしたが、どういう趣味であろうと人に熱く語れるほど入れ込める物があるってのは幸せなことだと思います。
それがなんであれ、本人は絶対楽しいわけですから。