2011年8月5日金曜日

コウノトリ

皆さん、コノウノトリという野鳥をご存知でしょうか?まぁ名前については誰でも知っていることでしょう。寓話では、赤ちゃんを運んでくることになっている鳥です。






さて、そのコウノトリについてですが、かつては日本中の里地里山で人との共生が図れていました。しかし、明治以降になると乱獲や生息環境の悪化(米作の生産性・効率性の向上と共に、カエルやドジョウ、フナなどの餌となる生き物が減少し、里山生態系の頂点に立ち大食漢であるがゆえに生息場を失っていった)などにより、ついに1971年には国内における野生個体は絶滅してしまいました。


その後、最後の野生個体の生息地であった兵庫県豊岡市では、昭和60年にロシアから幼鳥6羽を導入し、平成元年には初の人工繁殖に成功し、以後毎年繁殖に成功するようになりました。その頃からコウノトリの野生復帰計画が始まり、平成17年からは試験放鳥を実施するようになりました。

※ 詳しくは兵庫県立コウノトリの郷公園のHPを見てください。






さて、そんな歴史のあるコウノトリですが、現在私が住んでいる倉敷市の自然度の高い山に囲まれた田舎に、放鳥された1羽が毎年夏から冬・春にかけて飛来するようになりました。熱心なコウノトリファンの方の努力により、倉敷コウノトリの会(私もほぼ名前だけですが会員になっています)が結成され、我が家から徒歩1分の所にはコウノトリのためのビオトープも作られました。今季もどうやら再び近所に飛来(しかも2羽に増えて)してきているようです。まだ私自身はその姿を確認していませんが、通勤途中に必ずビオトープの前を通るので、その姿を確認することが毎朝の楽しみになっています。