2014年10月31日金曜日

心に残る外道たち(その伍)

最後の「外道話」となります。お別れが寂しいですね。
※ 外道・・・釣りで、目的と違った魚が釣れたとき、その魚のこと

 
1.何時・・・・・・・今年の1月

2.何処で・・・・・愛媛県由良半島の「地釣り」という磯での釣りで

3.誰が・・・・・・・当然、小生が

4.何を、どうした
グレ釣りで思いもよらぬ外道を釣りました。

5.どのようにして
グレのフカセ釣りではコマセも付け餌もオキアミボイル(オキアミをボイルした物)を使用します。

このオキアミボイルは
・エサ持ちが良い(硬くなって、外道が食べ難い)
・落下速度が生オキアミに比べて遅い(魚を浮かせ易い)
などの特徴があり、現在ではグレ釣りの必殺餌です。

ただ、ブロックを解凍した後、海水に数時間漬けておかないと海面に漂って釣りになりません。




←こんな雰囲気で↑こんな獲物を狙っていました

 

それはまさに一瞬のことでありました。

何時ものようにコマセを撒き、竿を振り、付け餌を流れの中に投入。
数秒の後、何物かが目の前を通り過ぎました。

すると
瞬時に
竿が天空に刺さり
竿は満月となったのであります。




・・・いつもとは逆方向に。






 ウミネコ(Larus crassirostris)動物界脊索動物門鳥網チドリ目カモメ科カモメ属
全長44-48センチメートル。翼開張120-128センチメートル。体重0.5-0.6キログラム。
頭部や体下面の羽衣は白、体上面の羽衣は黒灰色。沿岸部や加工、干潟などに生息する。
和名は鳴き声がネコに似ていることが由来とされる。
食性は雑食で、魚類、両生類、昆虫、動物の死骸などを食べる。他の鳥類が捕らえた獲物を奪うこともある。
(Wikipedia より抜粋)


正確にこの鳥かどうかは自信がありません。魚なら自信がありますが・・・
 
何のことは無い、海鳥が空中から飛来して海面に浮いた餌を食ったのであります。

話には聞いたことはありますが、小生が目にし、体験したのも初めてであります。
瞬時に放流(放鳥?)を決断しますが、思い切って竿をあおっても糸が切れないのであります。

引っ張れば寄ってくる、緩めると糸が出て行く・・・
まさに
【凧揚げ状態
なのです。

 
隣の釣り人は大笑い。
釣人;「さすが、何でも釣るねぇ~~~~(笑)」

小生;「どおしょ~~、どぉ~にもならん。糸が切れんのよぉ~~」

釣人;「どうしたらええんか、私にも分からん」


 
リールを巻いて鳥を手前まで寄せると、襲撃されて大暴れの末つつかれそうです。
大きさはカラスの倍ほどもあります。

釣人;「糸を全部出しきって、引っ張ったら切れるかもしれん」

小生、素直に「ハイ」。藁をもつかむ気持ちです。




6. どうなった
 150m程糸を出すと、鳥も150m飛んでかなり遠くなりました(当たり前ですが)。
気持ちもかなり落ち着き、そして「エイ」の掛け声とともに竿をチャクルと見事に外れたのであります(針が残っており、切れてはいませんでした)
この間、約5分ほどでしょうか。鳥には大変な災難だったでしょう。

願無事也事、望元気也事