2023年から2024年にかけて、シェルナースの調査担当としてメキシコ国のラパスに通わせてもらいました。
ラパスで食べた美味しいタコスの話でもしようかと思ったのですが、ここはやはりあちらで見られたお魚について述べていくことにします。
新聞記事やテレビなどでも紹介されたことがあるので、ご存じの方も多いとは思いますが、2023年5月にラパス湾にシェルナースサイコロ型が200基、現地の漁業者の手によって沈められました。
その後、4回にわたりモニタリングを実施したのですが、調査担当とは名ばかりで、魚種がさっぱりわかりません^^;
とりあえず写真やビデオで撮影した魚を、ホテルの部屋でPCの画面とにらめっこ。
ネットで色々検索してみると、↓のようなサイトを発見し、翻訳アプリなどを駆使しながら、何とか魚種の同定ができるようになりました(もちろん、現地の大学の先生にもいろいろ頼りました)。
結局、設置直後を含め5回実施した調査では、43種の魚を認識することができました(おそらく実際にはもっと多様な魚が生息していたことでしょう)。
ここでは、その中からよく見られた魚や印象に残った魚を紹介します。
まずは、毎回大群でシェルナースの周りを泳いでいたHaemulon(ヘムロン)属の数種。
現地ではBurro(ブロ)、Chere(チェレ)と呼ばれているイサキ科に属する魚で、水産上はいわゆる雑魚のようです^^;
日本でもイサキは大群で壁のようになることがありますが、やはり近い仲間なのでしょうね、同じような行動が見られ、シェルナースから遠く離れない範囲を高密度で泳いでいました。
次は、現地で水産上の価値が高く、見る人みんなが喜んでくれたフエダイ属のお魚たち。現地ではPargo(パルゴ)と呼ばれて親しまれていました。
お次はモンガラカワハギの仲間です。現地ではCochito(コチート)と呼ばれていて、セビーチェというメキシコの郷土料理にもよく使われているとか。
大きさも40㎝くらいあるものが群れているので、まぁまぁの迫力がありました。
それから、小型ではありますがハタ類も数種類見られました。ハタ類は見かけるとテンション上がりますね!!現地のスーパーでも売られているのを見かけたので、きっと美味しいのでしょう!!
最後は日本との共通種(多分)。初めて見る魚も心躍りますが、やはり知っている魚は心が和みます(笑)
こんな感じで、メキシコの海の中を堪能させてもらいました。
メキシコでの成果は、また別の場でもしっかりと報告させていただく機会があると思いますので、そちらもご期待ください。
なお、上記はJICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業ーメキシコ国
シェルナースを用いた持続可能な漁業に係る普及・実証事業―(調査期間:2021年9月~2024年12月)」の中で撮影した映像になります。