今現在、スバルの四駆車に乗っていますが、駆動方式のせいなのか運転が荒いせいなのかタイヤの消耗が激しいです。山の写真が趣味なので休日になる度に山道のワインディングを走らせていることにも一因がありそうですが・・・ともあれ今回またタイヤを替えることになったわけです。
今の車両に乗り換えた時、最初に使ったのは某有名メーカーのいわゆるエコタイヤというやつでした。買った車に新品のそれが付いていたので使いましたが、本来なら選択の埒外です。
燃費向上、だけど性能もしっかり・・・といった宣伝文句に偽りはありませんで(燃費はもともと気にしてないからいいのか悪いのか判断できまませんけど)不安があるシチュエーションは皆無でした。タイトなコーナーで振り回してもウエットな路面でも意外なほどグリップして不安なく走れました。「燃費向上って性能が犠牲になってんだろ?」とか思ってましたが、試しもせずに判断して正直スンマセンでした。
ただし・・・タイヤの摩耗はものすごく早かったです。何のデメリットもないなんて方が逆に気持ち悪いので納得ではありましたが、半年ほどでアウトサイドの溝がガンガン減っていき、1年待たずに溝が消えちゃいました。
エコタイヤは内周外周の指定はもとより回転方向の指定もあるので、タイヤの組み換えが出来る環境であってもローテーションは前後入替えしか出来ません。これも短命に終わった要因かと。
えーと、その・・・エコタイヤは燃費を気にする方が燃費を気にしながら運転する分には問題なく長持ちするのかもしれません・・・念のため補足。
次に買ったのはNITTOというメーカーのNEOテクGENというタイヤ。とりあえず値段が安い物の中で物色しつつ、一応日本メーカーであること、トレッドパターンが無駄にカッコいいこと、サイドウォールにカナ混じりで「NEOテクGEN」とそのまんま書いてある独自のセンス(笑)なんかが気に入ってチョイス。ぶっちゃけると「次のボーナスまで持てばいいや」くらいの感じでそれほど長く使うつもりも無く、話のネタにでもなればいいかなといった買い物でした。
しかし、意に反してこれがなかなか良い物で、結局2年ほど使い続けることに。とりわけドライ路面での安心感の違いが顕著でした。コーナーでの信頼性は前述の某エコタイヤより格段に上で、車両性能のお陰もあって運転ヘタクソな自分が何か勘違いしそうな勢いで車を意のままに操舵出来ました。回転方向の指定が無いタイヤでしたのでローテーションもクロス(対角にあるタイヤとの入替え)OK。こまめにローテして使っていたのも性能長持ちの要因だったと思います。
片減りも無く、順調に使っていましたが、溝が減ってもう少しでスリップサインに届くかな~というあたりでウエット路面でのABS作動頻度が気になり始めた為、交換することにしました。
そして今回、安物タイヤに味をしめてNANKANG(台湾メーカー)のNS-2というのを入れてみました。いわゆるアジアンタイヤです。NEOテクGENと比較しても60%くらいの価格。ポテンザ1本の値段で4本買ってお釣りで組み換え工賃も払えます。安すぎ(笑)
全く期待はしていなかったものの、これの第一印象は最悪でした。まず替えた直後、緩いサスにでも替えたかと疑うほど乗り味がふわふわに。そしてコーナーや急激なブレーキングで荷重かけると、あからさまにタイヤがぐんにょり変形した感触が。一般道では急な制動に気をつけながら我慢して乗ってましたが、高速道を走った時にふわふわを通り越して不安定で怖い挙動が発生。
そんなわけでどうしたもんかな~と思っていたんですが、出ている挙動はどう考えても空気圧が低くなったタイヤの感触と同じなので、ダメ元で規定圧より少し高めの空気圧に変更してみました。すると劇的に乗り味が変化。コーナーでのぐんにょりは改善、むしろ結構グリップする印象。これなら使えそうです。空気圧変えてからはドライ路面でしか走ってないですけど高速走行での気持ち悪い挙動も無くなりました。
一応、XL規格のタイヤ(耐圧力が強化されたタイヤ)ということで高めの空気圧を試してみましたが・・・サイズ変更していない以上、本当なら指定空気圧で問題ないはずなんですけどね~
ウエットでの制動性能とか磨耗状況を確認しながら良い感じの空気圧を模索しつつ、こいつとはもう少し付き合ってみますけど・・・やはり最低でも日本メーカーがいいな~と思った次第。
空気圧増してからの性能は悪くない感触なんですけど、普通の整備で普通に使えないのでは気持ち悪いですよね。
まだまだ景気がいい世の中というには遠いですが、安物使って制動距離が伸びて事故など起こしてしまっては元も子もありません。起きたはずの事故を1回でも回避出来たとすればポテンザでも安い買い物です。
こういう安全に直結する部分には妥協しないで良い物を使う方がいいと思います。
・・・まさに「お前が言うな」という話ですが。