2014年9月5日金曜日

中秋の名月

思い返せば前回担当も9月でした。色々なことが起こった8月も過ぎ、穏やかな日々が過ごせますことを祈りつつ、1カ月お話していきたいと思いますので、お付き合いください。

朝晩が少し寒く感じられるようになりましたが、そろそろ中秋の名月(9月8日)。月?より団子の私は、仕事帰りにお団子を探してお店を何件も回った経験があります。結局どこも売り切れでど~しても食べたい私は、材料を買って自分で作って食べました。当然、味はイマイチ。。。
まあ、こんな話はともかく、年始から始めた『えんぴつで奥の細道』に載っていた俳句を思い出したのでご紹介させていただきます。

『名月や 北国(ほくこく)日和(びより)定(さだめ)なき』
解説:8月14日(旧暦)夕暮れ、敦賀の港に宿を求めた芭蕉。その夜、月は殊の外晴れ渡っていたので「これなら明日はよい月見の晩になるのでは」と家の主人に言えば、「ほやけど、北陸路のことやけん、まさに十五夜の天気ははかり難しやでのぉ」と返してきた。主人にすすめられるまま酒をいただき、その後で気比明神に夜参りした。社頭の前の白浜を目前にし一句

『月清し 遊行のもてる砂の上』
(訳:月が清らかな光を放っていることだ。歴代の遊行上人が持ち運んだと聞く神前の白砂の上には。《学研全訳古語辞典より》)

そして15日、主人の言ったとおり雨になった。と、2つの俳句を合わせるとギャップが楽しめるようです。
ちなみに、この俳句を詠んだ3年前は大川に写る名月を見られ、2年前は雨、前年は晴れで、ここ4年は2勝2敗だったと記されていました。

子供時代以来の硬筆。『えんぴつで奥の細道』を始めたころは色んなところが痛くなりましたが、終わったときの達成感と充実感は清々しいものでした。
皆さんも、文化の秋にちなんで何かを始めてみるのも良いのでは…。


雨でお月見ができないときのために、この1枚を追加しておきます。
(月よりお団子のほうが目立ってますが…)


では、また来週お付き合いください。