上椎葉の民宿に一泊しました。
次の日、それに合わせて訪れた訳ではなかったのですが椎葉村では「椎葉平家まつり」が開催されていました。
源氏に敗れた平家が山深いこの椎葉の地へ逃げ延び、源氏方の那須大八郎と平家方の鶴冨姫の悲恋の物語を歌った「ひえつき節」を聴きながら、「鶴冨屋敷」を散策しました。
まつりは、椎葉村総出(村役場の職員、消防署、郵便局、教員等)で開催されていました。
椎葉村には古くから伝わる相互扶助の精神に基づくコミュニティ維持のための大切な仕組みがあり、それを「かてーり」と云い、古来より人間と自然はお互いに生きる力を貸し合って共生してきた。また、厳しい生活環境の中でこの地の先人たちは、一家の枠を超えて地域の住民と相互に力を貸し合って生きてきたとのことで、それが少しの時間でしたが、肌で感じました。「結」の精神でしょうか?
天気もよく、会場には県内外から多くの人が集まり盛況でした。
私も田舎育ちなので、子供のころ、大人は農作業(田植え、稲刈り等)などの人手がいる場合はお互いに応援する習慣や味噌、醤油がない時は隣の家に借りに行ったことを懐かしく想い出しました。