小学校低学年のころ、まだテレビが無かったのでラジオで「栃若」の全勝での千秋楽対決を聴き、興奮したことを微かに記憶しています。
「柏鵬時代」に育った我々の子供時代は校庭や神社の広場に土俵の円を書き子供同士で相撲をよく取って遊びました。それから「輪湖時代」、「千代の富士時代」、「若貴時代」と大相撲人気は続いてきました。
ところが、その後は外国人横綱時代が始まり、横綱の不祥事や八百長相撲事件など、大相撲も試練の時代があり今日に至っています。
外国人横綱においても、日本人より日本人らしい品格や力量は十分あることは確かに認めますが、やはり何か割り切れない気持ちが正直私にはありました。
それは、大相撲が日本古来の伝統文化であるからか、サッカーや野球の外国人選手とはまた違う何かを感じていました。
そのような中、初場所、19年ぶりに全国の大相撲ファン待望の日本人出身横綱「稀勢の里」が誕生したことは大相撲ファンである私は大変嬉しかった。「19年間も日本人出身横綱が誕生していなかったのだ」と改めて驚きました。
これまで、「稀勢の里」はここ一番にことごとく敗れ、ファンの期待を裏切ってきましたが今場所はそれを乗り越え、自信になったと思います。
「稀勢の里」は実年齢より若いように感じます、これから大けがをしなければ大活躍が続くように思われるので、春場所から4横綱で切磋琢磨し、我々を楽しませてもらいたい。
これからも大相撲を発展、継続させるためには日本人出身力士の活躍が喫緊の課題だと思いますので、今回の日本人出身横綱誕生に子供達が興味を持ち大相撲の裾野が広くなれば幸いです。