2017年8月4日金曜日

ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ

5月連休に息子(〇太 小4)と帰省した際、何故だか広島市の「原爆資料館」に行ってみたいとのこと。私も小学生の時以来で、久しぶりに訪れてみました。


平和記念公園周辺ではフラワーフェスティバル(博多どんたくに続き日本で2番目に人が多いらしい)が開催されていて、園内の資料館も大混雑していました。母曰く、昨年オバマ元大統領が訪広されたことも手伝って、最近は海外の方がたくさん広島を訪れるとのこと。確かに。


35年ぶりに訪れた資料館は、原爆投下時刻でとまった壁掛時計から始まる、72年前の悲惨な事実を静かに伝える場所でした。ご存じの方もいらっしゃるでしょう、以前は最初に展示されている被爆再現人形が強烈なインパクトを与えていたのですが、平成28年に惜しまれつつも撤去されたそうです。
『広島県HPより 凄惨な被爆の惨状を伝える資料については基本的にありのままで見ていただくべきという方針の下、この度被爆再現人形を撤去することとしたものであり、見た目が恐ろしい、怖いなどの残虐な印象を与えることなどを懸念して撤去するものではありません』

多数の展示物の中で、私の印象に一番残った詩「さあ家に帰ろう」を引用します。
『どんなに熱かったろう。どんなに痛かったろう。どんなにか苦しかったろう。
お父さんと帰ろう。家に帰ろう』
(むしろにくるんだ息子の亡骸を背負い、涙を流しながら歩く父親の絵とともに展示してありました)


1945年8月6日、世界で初めて人類に原子爆弾が投下されました。広島では毎年その日の8時15分にサイレンが鳴ります。岡山県に来て14年ですが、私も必ず黙とうします。
 『安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから』
原爆死没者慰霊碑に刻まれているこの言葉を目にし、改めて平和への思いを強くした1日でした。