2019年2月22日金曜日

SNS世代

平成が終わるということで時代を振り返る話題がいろいろなところで出てくる昨今。個人的にはSNSというもので「時代は変わったな」と実感するところが大きいです。

平成元年の頃はPC-VANだのニフティサーブだのを筆頭に「パソコン+電話」でサーバーに接続するパソコン通信の時代。掲示板と呼ばれる「みんなで書き込んで、みんなで読む」といった文字中心のコミュニケーションで成り立っていた1990年台。

かのMicrosoftすらパソコン通信の時代が続くと思っていた中、僅か数年で爆発的に普及したインターネット利用。個人Webサイトやブログといった「自分個人が言いたいことを発信する」というスタイルが確立した2000年台。

そして発信するという意識すら持たないまま「見たこと聞いたこと思ったことをゆるくインターネットに晒して共有する」SNSの2010年台。

ここまでの流れを趣味の交流の場としてずっと利用し続けて来たわけですが、パソコン通信の時代は「有識者の発言を皆で聞いて参考にする」といったアプローチ、インターネット利用を始めた当初は「同じ趣味の人との情報交換」といった感触でしたが、SNS普及後は「気がついたら友人(と勝手に思われてる)というイメージ。
情報交換のスピードが段違いで、SNSでの交流は下手をすると家族よりも密に情報交換している状況に。
特に若い子はいつどこに出かけるといったレベルから、朝飯は何食ってどういう仕事してて何に悩んでて親戚がどこに住んでてみたいな別に知りたくもない話までどんどん流して来るので、会ったこと無いのに人間性まで見えてきそうな勢い。実際、何かの機会に顔を合わせると初対面なのに友達感覚。SNSの交流は普段の会話と同じって感覚なのでしょう。

何かしら危ういものを感じる部分もありますが、インターネットというものの恩恵で昭和世代の感覚では理解できないレベルの視野の広さを持つことが出来た若い世代が次にどういう世界を作っていくのか楽しみではあります。